日本学生ハーフマラソンを分析してみた

メーカーでデータアナリストをしている筆者(専修大学ファン)が、2023年3月12日に開催される第26回日本学生ハーフマラソン選手権大会を統計学の視点で分析(一部予測)をしてみました。

今回の分析内容

今回は、以下2つの分析から第26回日本学生ハーフマラソン選手権大会を分析してみました。
①ゴール順位と相関しているのはどの5㎞区間か? =勝負のポイントを分析
 5㎞ごとのLAPタイム順位と最終的なゴール順位の相関関係を分析し、どの5㎞区間の順位がよいとゴール順位がよくなるかを考えます。

②丸亀ハーフマラソンに出場した専修大選手の日本学生ハーフのタイムを予測
 第75回丸亀国際ハーフマラソンに出場した専修大学選手の日本学生ハーフマラソンのタイムを予測してみます。

分析①ゴール順位と相関しているのはどの5㎞区間か?

2022年の第25回日本学生ハーフマラソンの5kmごとのLAPタイムをもとに、どの5㎞区間のLAPタイム順位と最終的なゴール順位が相関しているかを調べてみました。あわせて、昨年10月の第99回箱根駅伝予選会など3大会も同様に調べてみましたので、日本学生ハーフマラソンの特徴を踏まえた勝負のポイントを把握することができます。
※相関はスピアマン相関係数を用いて算出します
※分析対象は各大会ともにゴールタイムが1時間6分以内の選手とします
※日本学生ハーフマラソンの結果は日本学生陸上競技連合HP、箱根駅伝予選会の結果は箱根駅伝公式サイト、香川丸亀国際ハーフマラソンの結果は香川陸上競技協会HP、全日本実業団ハーフマラソン大会の結果は日本実業団陸上競技連合HP、に掲載されている情報をもとに作成しています

区間(5km)ごとのLAPタイム一覧

まずは各大会のゴールタイムならびに区間(5km)ごとのLAPタイムを見ていきます。対象は前述の通り1時間6分以内にゴールした選手です。概ねハーフマラソンはスタート直後最初の5kmのタイムが最も速く(第99回箱根駅伝予選会のみスタート直後スローペースでしたが)、徐々にタイムが落ちていき最後20㎞以降はラストスパートで1㎞あたりのタイムは少し速くなっています。

区間(5km)ごとのLAP順位とGoal順位の相関係数

日本学生ハーフマラソンのコースは、陸上自衛隊立川駐屯地内をスタートし周回コースを経て6km付近で市街地コースに出ます。市街地コースを13km手前まで走った後に国営昭和記念公園内に入りゴールとなります。箱根駅伝予選会とは少しコースが異なりますが、5-10kmで市街地に出て、13km前後で昭和記念公園に入るという特徴は似ています。

そういったコース特徴の影響か、他のハーフマラソンは後半のLAP順位が最終的なゴール順位と高い相関を示していますが、昨年の日本学生ハーフマラソンや箱根駅伝予選会は、5-10km、10-15kmのLAP順位が最終的なゴール順位との相関係数が高いようです。
両大会とも出場選手数が多いのでコースが切り替わる地点でのペースの変化やポジション取りといった駆け引きが重要になるのでしょうか。また、昭和記念公園内に入るとカーブが多くコース幅も狭いので大幅に順位を上げるのが難しいという点も影響しているのでしょうか。

ちなみに、日本学生ハーフよりも箱根駅伝予選会の方が相関係数の最高値区間が少し後ろなのは、箱根駅伝予選会の方が日本学生ハーフよりも最初の周回コースの距離が長いこと、留学生選手が多く集団が縦長になりやすいことも影響していると思われます。

分析①まとめ

第25回大会の結果を踏まえると、日本学生ハーフマラソンは5-10kmのLAP順位がよいと最終的なゴール順位がよくなるようです
(いうまでもなく、5-10㎞だけ速ければ他はゆっくりでいいという意味ではありません)

分析②丸亀ハーフに出場した専大選手の日本学生ハーフのタイムを予測


こちらは参考程度のデータですが、過去の香川丸亀国際ハーフマラソンと日本学生ハーフマラソンのタイムをもとに、2023年2月6日に開催された第75回丸亀ハーフに出場した専修大学選手の第26回日本学生ハーフマラソンのタイムを予測してみました(ただし水谷選手は調整途上と思われるタイムだったので分析対象から外しています)

※ 丸亀ハーフマラソンと日本学生ハーフマラソンが同じ年に開催された2018年と2019年に両方の大会に出場した選手(計40人)を対象としています
※ 上記の通り実績がやや古いこと、対象選手数が40人と少ないことから参考値としてご覧ください
※ 順位予想はかなり難しいので『タイム予測』と『昨年大会では何位相当』という参考順位を記載しています
※ 分析①とは異なりゴールタイムが1時間6分以上の選手も分析に含めています
※ Excelの予測関数FORECAST.LINEARを使って予測しています
※ 守谷ハーフマラソンの結果をもとに予測もしたかったのですが、過去の大会結果が上位10名しか把握できなかったので分析できませんでした

第26回日本学生ハーフマラソン予測ゴールタイム

丸亀ハーフ日本学生ハーフ
予測タイム
昨年大会の
相当順位
田島 洸樹1:04:331:05:30165位
新井 友裕1:04:371:05:33170位
中山 敦貴1:04;401:05:35172位
福田 達也1:05:341:06:12224位

昨年の日本学生ハーフマラソン結果

タイム順位
山村 啓仁1:05:03124位
山城 弘弍1:05:35172位
増田 悠希1:06:21234位
冨永 裕憂1:06:24238位
長尾 健斗1:06:50267位
千代島 宗汰1:07:02282位
辻 優輝1:07:31305位
田島 洸樹1:08:41381位
石塚 颯太1:09:27406位
宮永 一輝1:09:50420位
中島 琢登1:10:11427位
木村 暁仁DNF
専修大学陸上部HPより抜粋

予測によると田島選手のタイムは1:05:30で昨年の165位相当になりそうです。同様に新井選手は1:05:33で170位相当、中山選手は1:05:35で172位相当、福田選手は1:06:12で224位相当と予測されます。参考程度の予測値とはいえ、昨年は100位以内がゼロ、100位台が2人でしたのでこれだけでも昨年を上回る結果が期待できそうだということは言えそうです。


横浜市在住の2児の父

消費財メーカーでデータアナリストをしている横浜市在住の2児の父(40代)です。趣味である大学駅伝のデータを調べます。