箱根駅伝 区間順位の傾向を調べてみた

メーカーでデータアナリストをしている筆者(専修大学ファン)が、箱根駅伝のデータを分析してみました。

今回の分析内容

今回は、箱根駅伝過去10大会の総合順位と区間順位の結果から、総合1位チーム/総合5位チーム/総合10位チームはどれくらいの区間順位で走っているか? という視点で調べてみました。
分析① 区間順位の出現率
分析② 区間別平均順位

今回は統計学の難しい分析は一切行っていませんw
※ 対象は第90回から第99回大会(計10大会)に出場した202チームです(関東学生連合を除く)
※ 各データは箱根駅伝公式ホームページに掲載されている情報をもとに作成しています。

分析① 区間順位の出現率(単位:%)

総合1位チーム総合5位チーム総合10位チーム
区間1位3176
区間2位以内54159
区間3位以内672510
区間4位以内782913
区間5位以内853717
区間6位以内874722
区間7位以内925626
区間8位以内956132
区間9位以内976744
区間10位以内977152
区間11位以内997557
区間12位以内998162
区間13位以内998373
区間14位以内998681
区間15位以内1009184
区間16位以内1009589
区間17位以内1009895
区間18位以内1009995
区間19位以内10010098
区間20位以内10010099
区間21位以内100100100

総合1位を獲得するチームは区間3位以内が67%つまり10区間中7区間は区間3位以内で走っており、かつ区間8位以下はほとんどない(92%は7位以内)という驚くほどハイレベルな結果でした。今年/第99回大会で総合優勝した駒澤大学もこの条件に当てはまっています。なお、過去10大会で最も低い区間順位は15位(第97回大会・駒澤大学・1区)ですが、1区ということもありトップとはあまり差がつかずに済んでいます。

総合5位を獲得するチームは10区間中5区間が区間6位以内(区間6位以内が47%)、もしくは10区間中7区間が区間10位以内(区間10位以内が71%)という事実が読み取れます。今年/第99回大会で5位だった順天堂大学は前述の条件に当てはまっています。

専修大学が目標とする総合10位チームは10区間中5区間が区間10位以内(区間10位以内が52%)、6区間が12位以内(区間12位以内が62%)という事実が読み取れます。今年/第99回大会で10位だった東洋大学は1区17位・2区19位と出遅れましたが最終的には10区間中5区間で区間10位以内を獲得しています。出場選手の半数は区間1桁順位を狙える選手でなければシード権獲得は難しいと考えると、豊富な選手層が必要と言えます。

区間別平均順位(単位:位)

総合1位チーム総合5位チーム総合10位チーム
平均3.217.7710.36
1区5.008.4010.40
2区4.307.6010.40
3区2.705.2012.60
4区3.609.9012.00
5区3.2010.207.80
6区2.609.3010.30
7区3.106.1010.00
8区1.806.507.90
9区3.606.4010.50
10区2.208.1011.70

総合1位チームの区間別平均順位を見ると1区の順位が高くないことが分かります。過去10大会中5大会は区間5位以下です。分析①で78%は区間4位以内であるという事実を踏まえると苦戦していると言えます。集団走が中心の1区は順位は重要視せずトップとのタイム差が離されなければ問題ないということでしょうか。
一方で、8区の平均順位が1.80位と極めて高くなっています別途記事で8区の区間順位が総合順位に最も相関していること触れましたがこのデータでも重要度が確認できます。

総合5位チームは3区と7区・8区・9区の順位が高いようです。総合順位に直結する復路の重要区間を上位で走れることが重要と言えそうです。

総合10位チームは5区と8区の順位が高いこと、全体的に10位前後の安定した成績であることの2点が目につきます。分析①で記載した選手層だけでなく、5区のスペシャリストを持っていることや、復路の重要区間をおさえた戦略も重要と言えそうです。

まとめ

総合優勝チーム
・10区間中7区間が区間3位以内
・8区の区間順位が特に高い
総合5位チーム
・10区間中5区間が区間6位以内
・3区、7区から9区の順位が高い
総合10位チーム
・10区間中5区間が区間10位以内 →選手層が必要
・5区と8区の区間順位が高い→スペシャリスト、区間戦略が必要

横浜市在住の2児の父

消費財メーカーでデータアナリストをしている横浜市在住の2児の父(40代)です。趣味である大学駅伝のデータを調べます。