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全日本大学駅伝 予選会 プレビュー

今回は、6/17(土)に行われる全日本大学駅伝関東予選の過去データを分析してみました。

全日本大学駅伝 関東地区予選とは

全日本大学駅伝 関東地区予選は、出場資格を得た20校の代表者8名が4組×2名に分かれて10000mを走り、8名の合計タイム上位校が11月に行われる本選に駒を進められます。関東地区の場合、予選突破には7位以内に入らなければなりません。
今回の分析は、2022年から2012年までの過去11年・10大会(2020年は書類選考のため予選未実施)のデータに基づきます。データは関東学生陸上競技連盟HPなどを参照しています。
本年のエントリーリストはこちら

分析 予選突破校の平均タイム(総合1位・7位)

平均/人総合1位校総合7位校
過去10大会平均29:53.4230:10.04
過去3大会平均29:38.6829:53.49
22年(第54回)29:41.9729:53.05
21年(第53回)29:34.9229:43.49
19年(第51回)29:39.1430:03.94
18年(第50回)30:46.0831:05.94
17年(第49回)29:32.0829:50.07
16年(第48回)30:25.7330:45.36
15年(第47回)29:52.3430:04.15
14年(第46回)29:59.3530:06.60
13年(第45回)29:41.5930:08.34
12年(第44回)29:41.0429:59.49

過去10大会の1人平均タイムは上記の通りです。昨年の総合1位校(神奈川大)は3時間57分35秒なので1人平均29分41秒、昨年7位校(日本大)は3時間59分04秒なので1人平均29分53秒です。直近3年平均は1位:29分38秒、7位:29分53秒ですので、8人が平均29分30秒台で走ることができれば1位突破できそうで、29分50秒でもギリギリ予選突破できそう…ということです。

分析② 予選突破のための組別目安タイム

予選を確実に突破するには各組7位以内のタイムで走ればいいので、過去3大会の各組7位タイム(1人平均)をまとめてみました。

 1組目2組目3組目4組目平均
過去3大会平均30:10.9930:19.5729:46.3929:13.8129:52.69
22年(第54回)30:17.3030:02.0029:58.6029:17.3229:53.80
21年(第53回)29:55.7330:26.9129:34.0428:51.0929:41.94
19年(第51回)30:19.9330:29.8029:46.5429:33.0230:02.32

上記を踏まえると、1組目・2組目は30分10-20秒(平均30分15秒)、3組目は29分40秒、4組目は29分10秒、これで全組平均29分50秒になります。当日の気象条件にもよりますが、各組を走る選手がこのタイムを上回れば予選突破が見えてくるでしょう。

分析③ 予選突破校の各組終了時点順位(総合1位・7位)

総合1位校 各組終了時点の順位

年度大学1組目2組目3組目4組目
過去10大会平均 -5.03.22.71.0
22年(第54回)神奈川大2211
21年(第53回)東京国際大16771
19年(第51回)東京国際大5221
18年(第50回)法政大2251
17年(第49回)神奈川大1211
16年(第48回)山梨学院大6111
15年(第47回)中央学院大3331
14年(第46回)神奈川大6631
13年(第45回)山梨学院大1221
12年(第44回)山梨学院大8521

過去10大会で総合1位に輝いた大学は、1組目を終えた時点の順位が平均5.0位、2組目終了時点が3.2位、3組目終了時点が2.7位となっています。1組目を終えて10位以下だったのは2021年(第53回)の東京国際大学だけです。1組目から出遅れてしまっては総合1位にはなれないということです。

総合7位校 各組終了時点の順位

年度大学1組目2組目3組目4組目
過去10大会平均 -8.86.36.37.0
22年(第54回)日本大12877
21年(第53回)日本体育大7487
19年(第51回)山梨学院大11877
18年(第50回)順天堂大8777
17年(第49回)明治大6587
16年(第48回)中央学院大1427
15年(第47回)日本体育大9227
14年(第46回)中央学院大99107
13年(第45回)順天堂大12967
12年(第44回)順天堂大13767

続いて、総合7位に輝いた大学は、1組目を終えた時点の順位が平均8.8位、2組目終了時点が6.3位、3組目終了時点が6.3位となっています。過去10年間、2組目・3組目を終えた時点で10位以下だった大学2014年(第46回)の中央学院大のみです。2組目を終えて総合10位以下だった場合、突破はかなり厳しいと言えます。

分析④ 29分切りタイム出現率

 29分切り
人数
29分切り
(PB)
29分切り

人数
(PB)
29分切り

過去10大会
平均
594%
過去3大会
平均
357%11825%
22年(第54回)128%4931%
21年(第53回)138%4729%
19年(第51回)106%2214%
18年(第50回)00%  
17年(第49回)117%  
16年(第48回)32%  
15年(第47回)21%  
14年(第46回)32%  
13年(第45回)11%  
12年(第44回)43%  

過去10大会で29分切りタイムを出した人数は59名で出場者の僅か4%(59人÷1600人)です。タイムが進化しつつある直近3大会に絞っても7%(480人中35人)の選手しか29分を切れていません持ちタイム(エントリー時の資格記録)29分切り率は25%(480人中118人)であることを考えると、過酷なレースということが想像できます。

分析どの組がタイム差がつきやすいか

 標準偏差(タイム)
1組目00:42.94
2組目00:38.98
3組目00:44.09
4組目00:51.12

過去10大会のタイムのバラツキ(標準偏差)を見ると、4組目が最もタイムのバラツキが大きい=タイム差がつきやすいようです。1~3組目はあまり組間差はないようです。留学生を抱える大学は4組目での一発逆転もあり得る…と言えなくはないようです。

分析⑥ どの組の順位が総合順位と相関しているか

総合順位1組目順位2組目順位3組目順位4組目順位
1.00000.84680.83690.85590.8198

過去10大会の大学×組別タイムをスピアマン相関係数で分析しました。各係数にあまり差はないので強いて言えば…という程度ですが、総合順位と最も相関しているのは(=最も大事な組は)3組目の順位、次いで1組目の順位、最も相関していないのは4組目の順位となりました。4組目は留学生の有無が大きく影響するでしょうから予想通りの結果ではありますが…。

分析⑦ 個人タイムTOP5

最後に、過去10年間の個人タイムTOP5を掲載しておきます。

留学生を含むTOP5

大会大学氏名タイム
21年(第53回)東京国際大イェゴン ヴィンセント27:50.65
21年(第53回)創価大フィリップ ムルワ27:53.39
21年(第53回)拓殖大ジョセフ ラジニ27:54.39
19年(第51回)東京国際大イェゴン ヴィンセント28:04.55
21年(第53回)国士舘大ライモイ ヴィンセント28:04.93

過去10大会で、27分台を出したのは21年(第53回)のイェゴン ヴィンセント選手など3名だけです。

日本人学生TOP5

大会大学氏名タイム
15年(第47回)中央学院大潰滝 大記28:31.84
17年(第49回)明治大坂口 裕之28:35.47
21年(第53回)日体大藤本 珠輝28:35.73
17年(第49回)順天堂大塩尻 和也28:35.92
21年(第53回)東京国際大丹所 健28:39.60

専修大TOP5

大会大学氏名タイム
19年(第51回)専修大長谷川 柊28:51.09
21年(第53回)専修大ダンカン キサイサ28:57.27
17年(第49回)専修大長谷川 柊29:04.54
22年(第54回)専修大髙瀨 桂29:06.71
17年(第49回)専修大川平 浩之29:27.56

専修大で最も速いタイムを出した19年(第51回)の長谷川選手は、同大会の日本人トップタイムでもありました。

まとめ

・予選突破に必要なタイムは29分50秒(1人平均)
・出場者の25%は持ちタイム29分切りだが、同大会では7%しか29分を切れていない
・タイム差がつきやすいのは4組目
・総合順位に最も相関しているのは3組目の順位

今回は過去大会の結果をもとに分析をしてみましたが、本年のエントリーが発表されたらExcelの予測関数を使った順位予測をしてみようと思いますので、そちらもご覧いただけると幸いです。

横浜市在住の2児の父

消費財メーカーでデータアナリストをしている横浜市在住の2児の父(40代)です。趣味である大学駅伝のデータを調べます。